2007-03-18

アスタナにかかわる日本人

このあいだ見そびれた異邦人たちのパリ展へ。

と、となりの展示室でこの美術館の設計者、黒川紀章氏の展示が。入場も無料だったので、立ち寄ってみる。

正直次期都知事選のいち候補者である以外はよく知らなかった。氏のテーマとする「メタボリズム」、「共生」、「リサイクル」、「エコロジー」、「生態系」、「情報」は興味深かった。年を追うごとに興味が建築物から都市の設計に移っていったのもおもしろい。そういった流れのなかで、東京の知事選に立候補というのは自然な流れだったのかもしれない。と、展示室内を人だかりと TV カメラ数台が移動中。どうやら本人が来場していたらしい。

黒川氏の作品以外にも、氏の「友人」の作品も同時に展示されていた。直島旅行で観た「フォーリングカラーズ」に再会することができた。

ひとつロードレースファンとして気にかかる展示が。

カザフスタン新首都アスタナ計画

カザフスタンが首都をアルマティからアクモラ (現アスタナ) に移動するにあたり、都市設計を世界中からコンペによって選定することに決まり、黒川氏の案が第 1 位となったとのこと。以下引用。
1、 フルシチョフの時代に大規模な小麦の生産基地として開発された都市ア クモラ(現在人口30万人)を新首都の位置に選び、そこに2005年に60 万 人、2030年の人口を100万人と想定する新首都を計画する。そこで、新 首都は既存の都市のインフラを利用しながら、隣接する新しい地域に新 都市を計画し、既存都市アクモラを含めて、新首都アスタナ(新名称) を建設するものである。

2、 新首都建設の理由は
イ)、ソ連邦からカザフスタン共和国の独立を意味づけること。
ロ)現在の首都アルマティは中国国境に近く偏在しているので、国の中 央の交通の要衝であるアクモラ(アスタナ)に首都を移転する。
ハ)独立を機に21世紀型の最先端の新首都を建設することによって、世 界にカザフスタンの存在をアピールする。
ニ)新首都は最終的(2030年)には人口100万人の都市を目指し、差し 当たりは2005年(人口60万人)までの5ヶ年計画で空港、道路、 主要公共建築等のインフラを整備する。
# 展示のテキストにへんなスペースがあると思ったら、
# ここのテキストコピペしたのかw 校正くらいしろよと。

意外なところでカザフスタン、アスタナの歴史に触れることができた。でも黒川氏は都知事選の公約のひとつに 2016 年の東京オリンピックの招致反対を唱えているので、都内在住のロードレースファンとしては微妙かも (ぉ

黒川紀章氏の展示は明日 19 日まで。

追記:

cbw.-CustomBakaWeblog | アスタナ
 カザフスタンの首都はアルマトイだったのだが、1997年に北部にある都市アスタナに遷都された。そこで新たに都市を作り上げるにあたって、カザフスタン政府がの都市計画の国際コンペを行い、なんと日本人の建築家が選ばれたのだ。そしてその建築家が提案した都市デザインに沿って新首都アスタナには近代建築とモニュメント群が作られる予定だったのだが、やんちゃなカザフスタン人は提案された都市デザイン通りに施工せず、割と好き勝手にやって今、おもしろい都市になりつつあるという。
ほったらかしかよっ!!

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