2008-04-30

BRM426: Report

というわけで走ってまいりました > 沼津 400

東京駅まで自走して、東海道線始発で輪行。ムーンライトながらの車両。夜行でやってきた列車が、そのまま静岡まで折り返す。そういえば 15 年くらい前、夜遊びばかりしていたころにもこの電車によく乗ったなあ。あの娘に会うときも。

とちゅうから chicoryn が乗って来るので、席を確保。ところがこの始発が意外と混む。川崎を出たところで、すでに通路に立つひとがちらほら。視線が痛いよ。

chicoryn 合流後、おしゃべりをしながら沼津へ。「クハ」は「クっつけてハしる」という意味らしい。

沼津で輪行解除。と、輪行でボトルを落としてしまったらしい。おそらく東京駅に置き去りにしてしまったのだろう。困った。幸先がよくない。このブルベのために注文した PETZL TIKKA XP も当日までに受け取れなかったし。400km 以上のブルベには前照灯はふたつ以上と云う AJ 神奈川の規定がある。L2D と NRX25 の 2 灯体勢でいくつもりだったけど、夜間サイクルコンピュータやキューシートを見るためにヘルメットライトは必要なので、L2D はヘルメットにくくりつけ、前照灯は NRX25 と Boro SHL-01 で。Knog ライトもつけてるけど。

とりあえずコンビニで買ったボトルをボトルケージにつっこんで、集合場所の学習院遊泳場へ。いましたよ、もぐさんが。もぐさんは 7 とおなじく着替えをバックパックにつっこんで背負っていく作戦。サドルバッグが大きいとダンシングがしづらくなるからとのこと。青葉でお会いした元さんともお会いできた。

と、chicoryn がスタッフの H さんに口をきいてくれて、ボトルをお借りすることができた。ありがたい。

ここまでが意外と慌ただしく、スタート前にちょっと食事をとりたかったけど、これができなかった。

ブリーフィングのあと、検車、スタート。試走しておいたおかげで、路が短く感じるのは青葉のときとおなじ。沼津〜田子の浦の松林は集団を牽くものの、試走のときから決めてきた、今井交差点先のローソンで離脱、最初の休憩。なかなかいいペースで走れていたと思う。と、あっという間にふたりぼっち。前にも後ろにもひとが見えなくなってしまった。

芝川手前でふたたび富士川を渡る。ここの雰囲気好き。試走のときに確認できなかった最終 PC の位置も確認。

稲子手前でジーパンのラッシーさんとランデヴー。と、試走のときにはまちがえなかった稲子の三叉路を直進してしまって、chicoryn に手綱を引かれる。県境の激坂をこなして、山梨県へ。と、ここでフォークに取り付けた NRX25 のブラケットの具合がよろしくない。うむー、ハンドルに取り付けるべきだったか。このあと様子を見続けるけど、段差を乗り越えるごとに下を向く。

内船の PC1 まで小刻みなアップダウンをこなす。桜の季節はとっくに終わったけど、夏を間近に緑が深くなっていて、これもまたステキだった。

11:00 PC1、デイリーヤマザキ南部内船店。ずいぶんゆっくり来たので、誰もいないかと思ったけど、10 人くらいのひとがいて安心。持っていなかった予備の電池を買い込んで、予定通り小林やきそば店へ。このあいだとくらべて時間が早かったせいか、お客さんは少なかった。ふたりで 4 人前を注文。ペロリと平らげる。んーちょと麺が堅かったかも。

おなかがふくれたところで、PC2 を目指す。みたび富士川を渡り、身延道に出を走っていると、とうとう降り出す。試走のときもこのあたりで降られた。ウインドブレイカーを着込む。前回ロストした新道との分岐はまちがわずに旧道にはいった。富士川街道、県道 12 号のまったりとした登りを AJ 神奈川の K 藤さんとランデヴーしながら PC2 へ。K 藤さんのツーリング車はえらくかっこ良かった。いつかつくるときのために参考にさせてもらおう。

13:30 PC2 ローソン南アルプス街道店着。各 PC では参加者のうごきがキビキビしている。青葉 200 とはずいぶん雰囲気がちがう。もう玄人の集団。こんななかにまぜてもらっていいのだろうか? ここですこし日が射してきたので、雨はあがるのかな? と思っていったんウインドブレイカーを脱ぐ。

R20 に出る。ここは去年の夏に往復したし、秋にも武川から走った。富士見峠までだらだら登る。と、また降り出した。ここからは冷えを予防して、半袖ジャージ + アームウォーマーの上に冬用ジャージ、ウインドブレイカーを着込む。すると J 野さんを牽いた S 原さんトレインに抜かれる。しばらく牽いてもらおうとついていこうとするけど、将軍さまに「ペースがおそすぎる、パスしようよ」と指示を出されて失礼させていただく。

富士見峠を越えると、雨の中のダウンヒル。とはいえ、そんなに危険な箇所もなく、思ったよりも身体を冷やすこともなくクリアすることができた。体脂肪はないけど厚着していたからね。七部丈のレーパン、指切りグローヴ、シューズカヴァーなしでも耐えられない寒さではなかった。今回は天候と装備が完全にマッチしていて、悪天候と云われていたけど、それに苦労することはほとんどなかった。

16:30 諏訪湖手前の PC3 ローソン諏訪普門寺店着。もうひとも自転車もドロドロ。ここは風が強くて、長居したくない。とっとと補給して出発したかったけど、おなかもへっていたので、長居してしまった。

去年の秋に武川から走ったときに、まきさんと初めて出会った上諏訪駅を通過、復路で仮眠をとる予定のユーペンハウスと、PC5 セブンイレブン下諏訪湖岸通り店の位置を確認しつつ塩尻峠へ。去年の夏、パニアバッグをつけて登ったときはえらい苦労したけど、今日は難なく登りきってしまった。荷物が少ないのと気温が低かったせいかも。

塩尻へはゆるくて長いダウンヒルだったけど、危険な箇所はなく難なく通過。ここですでに折り返した参加者たちとすれちがう。

松本市街に入ると、渋滞に巻き込まれる。青葉の帰りほどのストレスはなく、通過。

去年は自転車で日本一周、糸魚川のトンネルでトラックにひかれて亡くなった原野さんを追悼するのためにここを通ったけど、まさかこんなカタチでここにもどってくるとは思わなかったよ。

市街地を抜けると、豊科までは真っ暗な路。L2D と NRX25 が真価を発揮。

19:20 PC4 セブンイレブン信州豊科インター店着。折り返し地点です。S 原さん J 野さん組も到着。S 原さんはフロントがスロウパンクをしていたとのこと。空気を入れるだけでごまかそうとしたけど、タイヤのチェックで抜けている箇所を発見、チューブ交換をしていた。そういえば PC3 でもパンク修理をしていた参加者がいた。やっぱり雨天走行はパンク発生率が高い。いちどもパンクしなかった我々はラッキーだ。

スロウ・ペースで走っていたため、サドルにどっかり座ってしまってすでにお尻が痛い。まだたったの 200km 地点なのに。

さて、復路の塩尻峠越え。苦手な長くて緩い登り。ホントに長かった。諏訪湖側からは斜度はあるけど短いのでえいやっと登れるけど、こっちは暗かったせいもあって、ホントに長く感じた。

塩尻峠から諏訪湖を見下ろす夜景はすばらしかったけど、うまく写真に収めることはできなかった。

22:18 PC5 セブンイレブン下諏訪湖岸通り店着。B & B ユーペンハウスを利用するひとはここが PC5 になる。ユーペンハウスは 500 円で利用できるとのことで、仮眠をするために申し込んだけど、利用できたのは談話室。おしゃべりしているひとたちがいたせいで寝付けず。もともと寝付きはよくないけど。30 分くらい休憩したあと、そそくさと退出。とはいえ、こういった施設を用意してくれる運営に感謝。

と、また暗闇の中でロストしそうになって将軍さまに手綱を引かれる。

ボトルが空になっていた chocryn は自販機で水を買って CCD をつくる。お尻の痛みを訴えていたら、chicoryn がシャーミークリームをわけてくれた。こんなにきくとは思わなかったよ。そして復路の富士見峠越えへ。このあたりからだんだん霧が出てくる。

穴山橋手前で県道 12 号に入って南アルプス方面へ。ここでいよいよ霧が濃くなって、すっかり前が見えない。と、見覚えのない住宅街に入って、chicoryn が不安がる。左手下のほうに明るい道が見えて、「あっちが正しい道だよ」と云いだす。脇道に入って下ると、試走のときに、旭温泉のあとに韮崎に出た道に出た。とりあえず見覚えのある道に出たので、そこから正規のルートに復帰する。いま地図を見てもどこを走っていたのかぜんぜんわからない。こういうときに GPS があるといいんだろうなあ。

4:00 PC6 ローソン南アルプス街道店着。もうただ淡々とこなすだけ。ところが富士川街道に入ったあたりで、もう空は白みかけているのに強烈な睡魔におそわれる。もう自転車に乗りながら眠ってしまいそうな勢い。将軍さまに許しを得て、セブンイレブン増穂長沢新町店の店のわきの床で仮眠。chicoryn 曰く、着いたとたんくずおれるように眠りについたとか。

20 分ほど眠ったあと、またルートにもどる。もうライトを点けなくても路面ははっきり見える。

今回 400km と距離はあるものの、難易度のあるルートではなかったので、全行程アウターでというバカなことをしてみた。おかげで膝痛がではじめる。登りよりも平坦路や身延線沿いの細かなアップダウンがこたえた。もうこんなバカなことはしません。身体は大切にしないと、長く自転車を楽しめなくなっちゃう。

chicoryn は「まやさんが『のこり 100km はラストスパートよ』っていっていたけど、わかる気がする」と宣っていたけど、オレはそれには頷けなかった。お尻と膝の痛みのせいもあったけど。たしかに PC6 を越えたあたりからの chicoryn のモティヴェイションのあげかたは尋常じゃなかった。前を走っていたのはオレだけど、オレが牽いていたというよりも chicoryn に鞭打たれながら走っていたかんじだった。ときどきガマンできなくなったのか、並走しだすし。今後のテーマはスロウペースの走り方だなあ。S 原さんも J 野さんを淡々と牽いているわけだし。格がちがうのはわかっているけど。

7:30 PC7 サークル K 芝川町役場前店着。実況ではのこり 40km て書いたけど、のこり 36km 地点だったらしい。

富士を通り過ぎて例の松林を走る。試走のときも「長いなー」と感じた。「これは当日の最後だからつらいだろうなー」と思ったけど、案の定、永遠に続くんじゃないかと思った。と、ここで S 山さんが前に出て「ゆっくりだけど牽きますよ」と申し出てくれた。これにありがたくついていくことにする。けっきょく最後の 20km はずっと牽いていただいた。ほんとうにありがとうございます <(_ _)>

ゴール。ブルベカードと各 PC のレシートの提出。

ゴールしたひとのために風呂と仮眠所が用意されていた。追い炊きできない風呂はぬるかったけど、ゆっくり入ることができた。仮眠所に用意されたお菓子もうれしい。こういった心遣いに、ブルベを大切にしていこうと心に誓うのであります。

公式の発表によると、出走 61 名、完走 57 名、DNF 4 名。DNF 4 名の中には、ピストで参戦し、復路暗闇の下りで落石に乗り上げ落車、鎖骨骨折とじん帯損傷となった湘南の masa さんが含まれる。当時湘南の masa さんは、かなり先行しており、masa さんの前には 3 人の走者しかいなかった。ご自身の落車後も、うしろの走者のために路上の落石をどけ、その後ご自分で救急車を呼んだとのこと。その行為を讃えずにはいられない。おかげさまで無事に完走することができました。

他のエントリーと繰り替えしになりますけど、応援してくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。とても励みになりました。

スタッフのみなさま、おつかれさまでした。つらかったですけれども感動しました。ぜひ続けてください。できるかぎり参加させていただきます。

7 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。
    アウター縛りでしたか・・・
    無茶なことをw

    それならケイデンス110縛りの方が体にいいですよw

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  2. 我ながらバカなことをしましたw もう二度としません。

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  3. ずっとひいてくれてありがとう~。
    >アウター縛り
    ぐふっ、やまアド北海道600kmをアウター縛りで走ったkanちゃんを思い出したよ。
    青葉300はそういうわけにいかないねぇ。

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  4. チチリンになっちゃったw

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  5. 焚き付けたって、のらないよっ。

    # 300 はインナー縛りにしてみようか。

    ケイデンス 110 縛りって、よく考えたらなかなか具体的な数字だなあ。25 時間やってたらたいへんなことになりそう。

    > チチリン

    Google アカウントを持っているんだから、ログインしてから書き込めばいいのに。

    # ママリンはいるのか?

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  6. 遅レスですが、お疲れ様でした。
    ブルベ界には、QueenとKnightのコンビは何組かいるのですが、new pairの登場ですね。この先が楽しみです(笑)。
    またの参加をお待ちしていますね。

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  7. あいや、主宰者さまじきじきのコメント、恐縮です (平伏

    > 遅レスですが、お疲れ様でした。

    こちらもコメントを書き込める環境にいなくて、お返事がおそくなってしまいました。

    > ブルベ界には、QueenとKnightのコンビは何組かいるのですが、new pairの登場ですね。

    Queen はともかく、Knight のがもっともっと修業が必要です。Queen が鞭打って鍛えてくれてくれていますw

    # Queen てか Genera(ry

    > いま Princess を勧誘中ですw

    またの参加をお待ちしていますね。

    はーい。よろしくおねがいします。

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