「タイムトライアルは退屈」と云うひともいるみたいだけど、オレはわりと好き。TT バイクは華やかだし、ゴール地点で選手がゴールするたびに最速タイムが塗り替えられていったり、その結果に一喜一憂する選手たちを見るのも好き。
Tour of California の (Versus の?) 撮影巧いなあ。スタート直後にはクレーン・カメラを配して、選手がコーナーを曲がって弾丸のようにすっ飛んでいって、あっという間に米粒のように小さくなるさまなんて鳥肌が立つ。
TT チャンピオンのカンチェの走りは、明らかに他の選手とちがう。わりとタイトなコーナーでも DH バーから手を離さずに突っ込んでいく。立ち上がりも「減速していたの?」てくらいスムーズ。naco さんの blog によると、カンチェは金のペダルを使っていたらしいけど、あんな解像度のライヴ動画では見えるはずもなく。てか Speedplay のペダル小さすぎw
昨日のステージ勝者、Bettini はなぜかノーマルヘルメットで参戦。そんなにアルカンシェルを強調したいのか?(w
昨年までの TT チャンプ、Michael Rogers (AUS, T-Mobile) は今ひとつ冴えず。T モバのチームカーにも UNICEF のブルーのラインが入った。
Basso の下りはいつもへっぴり腰に見えるなあ。それでもステージ 9 位。
Hincapie はええええ。まさに弾丸。あれ? また Racing Jacket やめちゃったの? TT だから Stars and Stripes 入りのはやめたのかなあ。
もとびっくりしたのは Jason McCartney (USA, Discovery Channel)。Hincapie やカンチェ抜いちゃったよ。
さて、総合で 3 秒差で 2 位に着けている男 Voigt (GER, Team CSC)、走りに鬼気迫るものがある。Voigt の TT には、ザブやんなんかの他のスペシャリストとくらべて「美しさ」においては見劣りするけど、気迫で走っているように見える。ゴール時には Jason McCartney の暫定 1 位を奪う。
そして現在総合 1 位、最終走者の Levi Leipheimer (USA, Discovery Channel)がスタート。
カンチェと同じように DH バーをかなり上げて、両手首の間に顔を埋めるようにして走る。このポジション、流行るのかなあ。CN の写真を見ても、DH バーを上げている選手が目立つ。ブルホーンと一体型のエアロハンドルだと、エアロダイナミクス的にどうなのよと突っ込みたくなる。メイカー的には、開発ネタが見つかって意外とウェルカムなのかもしれない。
Voigt をさらに上回る気迫で、18'07" 突き放して勝利。ゴールラインを超えて右手を強く握りしめる。メディアが駆け寄りインタヴューがはじまると、Voigt が近寄ってきて笑顔で握手を求め、健闘を称える。Voigt のこういうところが好きだー。サワヤカすぎるよ Voigt。ホント、プロトンの「人格者」だよなあ。
いやー、いいレースだった。
第 5 ステージを終えて、総合を見てみると 10 位以内に CSC は実に 4 人入っている。Julich もオグレ兄さんもがんばったんだなあ。Voigt の Leipheimer との差は 21 秒と広がった。明日のステージ 6 は 4 級山岳 3 つ、3 級山岳 1 つ、登りゴールとなかなかおもしろいステージ。Voigt は山岳得意という印象はないけど、これくらいのステージなら行けると思う。そうそう逃がしてはもらえないと思うけど。CSC は Voigt で総合を狙いにいくか、現在 3 位の Jason McCartney との差が 14 秒の Julich を上げて最終日のポディウムに CSC メンバーを 2 人のせるか、もしくはその両方か、もっとがんばってオグレ兄さんまで 3 位に入れてポディウム独占とか妄想してたらいろんな汁が出てきたw
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