3 匹いたうちのさいごの 1 匹。いちばん小柄で、いつまでも子猫のようなナリだったけど、いちばんずぶとくて、いちばん図々しくて、いちばん臆病で、いちばん声がでかくて、いちばん淋しがり屋のヤツだった。
オレは「チョビ」と、弟は「ぷに」と、あやは「ベッポ」と呼んでいた。
いま横浜は金沢区の葬儀場の待合室。身体は冷たかったけど、眠っているようでほんとうにきれいな顔をしていた。
あやの腕のなかでしずかに息をひきとったとのこと。
常に半開きだった実家の家の中のドアは、その必要がなくなる。
楽しい想い出をたくさんありがとう。やっと先に逝った「ジジ」、「うづら」に逢えるね。寂しかったでしょう。「モモ」にも逢えるかもね。よろしく伝えてね。
さようなら。
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